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YouTubeなどのソーシャルメディアでは、世界中で爆発的に拡大するユーザー数に合わせ、英語、中国語、スペイン語といったインターネットでよく使われる言語に対応する「多言語化」が進められています。なかでもYouTubeは多言語化を支援するさまざまな機能やサービスを提供しており、その精度も少しずつ向上しています。
今回はYouTubeを中心に「ソーシャルメディア多言語化」の実情についてご紹介します。

【目次】
1. SNSで多言語化が進む理由とは
2. YouTubeの多言語化対応機能とは
3. YouTube動画に日本語で字幕を表示させる方法
4. 多言語化で世界のユーザーにリーチしよう

SNSで多言語化が進む理由とは

グローバルに展開するSNSの世界では、より多くのユーザーを獲得するため、多言語化への対応が必至となっています。その背景を説明します。

●インターネット・SNSの利用者数の増加

イギリスのソーシャルメディアコンサルティング企業「We Are Social」が発行しているレポート「Digital in 2017」によると、2017年1月時点での全世界のインターネットユーザー数は37億7,000万人で、世界人口74億7,600万人の50%に達しています。また、SNSを日常的に使うソーシャルメディアユーザー数も25億人に達し、世界人口の34%を占めています。ソーシャルメディアユーザー数は対前年比で30%の伸びです。

●「言葉の壁」を取り除きグローバルなユーザーに対応

世界規模で爆発的に増加しているソーシャルメディアユーザーですが、彼らが使う言語は非日本語が大半です。ネット調査会社Internetworldstats.comの調査によると、2016年6月時点で、インターネットで最も使われている言語は英語で全体の26.3%。その後、中国語20.8%、スペイン語7.7%、アラビア語4.7%と続いています。一方、日本語のシェアは3.2%で、世界規模で見ると限定的な言語であることがわかります。

http://www.internetworldstats.com/stats7.htm

このように、激増するSNSユーザーのニーズに応えるためには、世界のメジャーな言語に対応できる多言語化を図る必要があるのです。

YouTubeの多言語化対応機能とは

YouTubeは、多言語化に対応する3つのサービスをスタートしました。

●タイトル・説明文の多言語対応

YouTubeに投稿された動画のタイトルや説明文は当初、1つの言語でのみ表示が可能でしたが、近年新たに多言語への翻訳機能が追加され、指定された言語への翻訳表示が可能になりました。日本や日本文化に興味を持つ外国人に対して、自社サイトの多言語化を進めることで世界中から流入を増やすことが期待できます。2020年の東京オリンピックへ向けて、訪日外国人数の大幅な増加が見込まれることから、多言語化の流れはさらに加速することは確実です。

●有料の翻訳サービス

動画に字幕を付けたり、タイトル・説明文の翻訳をアウトソーシングで依頼することが可能になりました。翻訳者の料金などを比較した上で依頼し、作業が終わると翻訳版がアップロードされるという仕組みです。

●視聴者のコミュニティによる字幕の追加

自分の視聴者に動画の翻訳を依頼し、字幕を埋め込んでもらうこともできます。特に多くのサブスクライバーを有する人気YouTuberの動画には英語、スペイン語、中国語などに翻訳された字幕がボランティアで埋め込まれています。

YouTube動画に日本語で字幕を表示させる方法

続いてYouTube動画に字幕を表示させる方法をご紹介します。

●表示の方法・手順

YouTube動画に字幕を表示するには、まず画面右下にある「字幕」をクリックします(画像参照)。
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次に「字幕」右隣の歯車のアイコン(設定アイコン)をクリックし、表示したい言語を選べば字幕が表示されます。
ちなみに、日本でも著書が人気のアメリカの学者、ケリー・マクゴニガルの「TEDトーク」では日本語、英語のほか、アラビア語、ロシア語、ペルシャ語、トルコ語、韓国語、中国語など幅広い字幕が用意されています。

自動翻訳された字幕は現状、わかりづらいところもありますが、今後改善されていくことが期待されています。

●動画が字幕対応していなければ、表示は不可

ただし、すべての動画に字幕が表示されるわけではありません。現状では、動画の所有者が字幕を追加している動画と、YouTubeが字幕を提供している動画でのみ表示させることが可能です。
自分が動画の所有者で、字幕を追加したい場合はYouTubeアカウントのクリエイターツールから行います。

多言語化で世界のユーザーにリーチしよう

ソーシャルメディアのユーザーは増え続けています。特にYouTubeは動画配信プラットフォームとして全世界で10億人以上のユーザーを抱え、88カ国のローカルバージョンを76の言語で運営しています。YouTubeは動画コンテンツの多言語化を支援する仕組みを用意しつつあり、今後も強化してくるものと予想されます。
動画コンテンツを有し、特にそれが日本ならではの動画コンテンツである場合、YouTubeの多言語化支援機能を活用し、世界のユーザーにリーチすることで、トラフィックやエンゲージメントを大きく拡大させることが可能になります。動画を使ったコンテンツマーケティングでは今後、多言語化が必須となることは間違いないでしょう。

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