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日本では2000年代、「YouTube」や「ニコニコ動画」を中心に、動画を無料で見られる「動画共有サービス」が社会現象となりました。2010年代に入ってからは動画の世界で新たな動きが見られています。それは毎月1000円前後の定額料金で映画やアニメが見放題になるという「有料動画(配信)サービス」が普及しつつあることです。
では、2016年現在、有料動画サービスはどの程度日本で普及していて、今後どのような展開を見せていくのでしょうか?今回は有料動画サービスに関する情報をお伝えします。

有料動画って日本でどれくらい人気があるの?

有料動画サービスの歴史はまだ浅いですが、日本でも着実に浸透しています。日本の代表的な有料動画サービスと、これまでの需要推移について紹介します。

●日本の代表的な有料動画サービス

・dTV(ディーティービー)
NTTドコモが運営する「dTV」は、スマートフォンを中心にパソコンやタブレット端末、テレビを使って約12万本ものコンテンツを視聴することができる有料動画サービスです。定額制の動画配信サービスとしては国内最大規模となっていて、会員数は460万人を超えています。

・U-NEXT(ユーネクスト)
U-NEXTが2007年6月より運営・提供している有料動画サービスです。2015年10月時点の総契約数は100万件以上、コンテンツの総配信数は10万本以上となっています。

●日本で需要の高いコンテンツ

市場調査会社のICT総研が2015年9月に有料動画サービスの利用者1000人を対象に行ったアンケート調査によると、有料動画サービスの主なコンテンツの中で最も利用されているのは海外映画(49%)で、続いて国内映画(44%)海外ドラマ(39%)アニメ(34%)国内ドラマ(29%)の順となっています。

●端末別の利用率

このアンケート調査では、利用端末についての調査結果も発表されています。
有料動画サービスの利用時に使用されている端末を年代別に見てみると、10~20代の若いユーザー層では、3分の2にあたる67%がスマートフォンで動画を視聴しています。一方、50代のユーザーになると、4分の3にあたる75%がパソコンを使って視聴をしていることがわかりました。
また、タブレット端末とテレビによる視聴の割合については、年代ごとに大きな差は見られませんでした。

YouTubeが日本で始める有料サービスとは?


画像引用元(https://www.youtube.com/red

YouTubeの有料サービスである「YouTube Red」が、2016年中にも日本でサービスを開始すると言われています。このYouTube Redとは、一体どういうものなのでしょうか?

●YouTube Redの概要

YouTube Redとは、月額料金を支払うことでYou Tubeの動画を広告なしで視聴することができるという、You Tubeが提供する新しいサブスクリプションサービスです。
アメリカでは2015年10月からすでにサービスが開始されており、日本でも2016年中にサービス開始の予定です。

●YouTube Redを利用するメリット

YouTube Redの会員には、以下のような特典が与えられます。

・広告が表示されない
通常、YouTubeの動画を視聴する際には冒頭にCM広告が流れますが、YouTube Redは広告収入に頼らないサービスであるため、広告が表示されません。

・オフライン再生が可能
モバイル端末にYouTubeの動画や再生リストが保存できるようになり、保存した動画はインターネットに接続していない状態でも視聴可能となります。

・バックグラウンド再生が可能
モバイル端末を使って再生している際に、画面がオフになっているときや他のアプリを使用しているときでも動画の再生を続けられるようになります。

・Google Play Musicも利用できる
YouTube Redの会員は、「Google Play Music」を追加料金なしで利用することができます。また逆にGoogle Play Musicの会員は、YouTube Redを無料で利用することが可能です。

YouTube Redの利用料金は、1カ月9.99ドル(約1100円)となっています。今後、会員数が増えれば、オリジナルコンテンツを充実させていく方針です。

有料動画サービスの将来性は?

最後にYouTube Redよりひと足先に、「日本の有料動画サービスに大きな影響を与える」と騒がれた「Netflix」(ネットフリックス)について紹介します。
https://www.youtube.com/channel/UCv2ejD5B1xOYtGB2cf80B8g?nohtml5=False

有料動画サービスの人気が高まっている中で、世界最大の映像配信サービスであるNetflixが2015年9月、日本でサービスを開始しました。Netflixは「オンデマンドビデオの黒船」と呼ばれ、注目を集めました。なぜならNetflixが日本に上陸した時点で既に6500万人以上ものユーザーがいて、アメリカでは普及率の高さからテレビのリモコンに専用のボタンが付けられているほどメジャーな存在だからです。
今後、日本でどこまで普及するのかは未知数ですが、日本の大手芸能プロなどと連携し、日本専用のオリジナルコンテンツの制作に力を入れるとのことです。
Netflixの日本上陸で他の有料動画サービスとの競争が激しくなり、その結果、テレビを凌駕するような上質な動画コンテンツが登場する日は近いでしょう。

世界から熱視線が注がれる日本の有料動画市場

以前は「日本ではテレビや動画は無料視聴が当たり前だから、有料動画は普及しない」と言われていました。しかし、最近では「質の高い動画なら有料でもいい」というニーズが高まりつつあり、有料動画が浸透してきました。Netflixに続き、YouTube Redがスタートすれば、日本の有料動画市場はさらに活性化するでしょう。また、Netflixで配信されアメリカでいくつもの賞に輝いた『ハウス・オブ・カード』のようなドラマが日本でも制作されれば、急速に普及率が上がる可能性もあります。

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