Pocket

YouTuberをご存じでしょうか?オリジナルの動画を制作してYouTubeで公開し、高い視聴回数を稼ぐことで広告収入を得ている人や集団のことです。日本でも数十人のYouTuberが活動していて、なかには年間で数千万円稼ぐ人もいると言われます。
では、YouTuberたちはなぜ成功したのでしょうか?
今回は企業マーケティングにも活用できる、人気YouTuberの成功事例についてご紹介します。

日本で人気の男性YouTuber

まず、日本で人気の男性YouTuber4人の事例を見てみます。

●ヒカキン
ヒカキンが持つチャンネルは4種類あり、内容によって分けられています。
具体的には、人気のきっかけとなったヒューマンビートボックス(口だけでDJプレイをすること)の動画「HIKAKIN」、ゲームの実況動画「Hikakin Games」、プライベートな内容を動画で紹介する「Hikakin Blog」、一風変わった商品紹介を行う「Hikakin TV」です。
2016年7月時点で、全チャンネルの合計登録者数が約750万人、合計再生回数が40億回を超えるなど日本のYouTuberの代表的存在であり、低年齢層の視聴者を多く獲得しています。

2013年にはシンガポールにてエアロスミスのライブにゲスト出演したこともあります。自身が得意とするヒューマンビートボックスの動画を見たエアロスミスが直々にオファーを出して実現しました。

HIKAKIN:https://www.youtube.com/user/HIKAKIN

●セイキン
ヒカキンの実兄です。以前からヒカキンの動画に登場することがありましたが、2012年に自分でもチャンネルを開設し動画の配信を始めました。ヒカキンとコラボすることもあります。

セイキンの持つチャンネルは2つで、歌や料理、お菓子作り、面白商品の紹介などを行う「SeikinTV」、ヒカキンと同じくゲーム実況系動画の「SeikinGames」があります。

SeikinTV:https://www.youtube.com/user/SeikinTV/featured

●はじめしゃちょー
はじめしゃちょーは2つのチャンネルを持っています。
オールジャンルで自分のやりたいことを次々アップしていく本チャンネルの「はじめしゃちょー(hajime)」と、ゲーム実況ほか本チャンネルではできない、バカげたことにも取り組む「はじめしゃちょー2 (hajime)」です。

2015年にYouTubeのテレビCMに起用されたことにより、普段YouTubeを見ない人にも認知されました。そのためYouTubeの中では最も知名度が高いと言われています。また、イケメンとして知られ、女性ファンが多いのも特徴です。

はじめしゃちょー(hajime):https://www.youtube.com/user/0214mex

●瀬戸弘司
YouTuberだけでなく、舞台俳優としても活躍しています。チャンネルは2つの本チャンネルと1つのサブチャンネル。
具体的には、商品レビューやガジェット紹介をラップで行うなど個性的な動画を投稿する「瀬戸弘司 / Koji Seto」、マインクラフトやスーパーマリオなど人気ゲームを実況する「eguri89games」に加えて、「○○を食べてみた!」「○○に行ってみた!」など日常のちょっとした内容をユニークにまとめて紹介するサブの「瀬戸弘司ミニ」があります。

瀬戸弘司:https://www.youtube.com/user/eguri89

日本で人気のグループ/女性YouTuber

次に、グループで活動するYouTuberと女性YouTuberについてご紹介します。

●Goose house
Goose houseはシンガー・ソングライターがシェアハウスに集まって音楽活動を行うユニットです。
もともとはソニー・ウォークマンのPR企画「PlayYou.House」のために結成されたユニットでしたが、企画終了後もGoose houseとして活動しています。

投稿動画はMONGOL800の「小さな恋のうた」やスキマスイッチの「奏」など、主にヒットソングのカバーで注目を集めています。

メンバーは男女7人から構成されていますが、楽曲ごとにメンバーを変えたり、ユニットとしてもAKB48のようにメンバー自体の入れ替えが行われることもあります。

Goose house:https://www.youtube.com/user/playyouhousejp

●木下ゆうか
木下ゆうかはフードファイターで、「元祖!大食い王決定戦」などのテレビ番組で活躍していました。
YouTuberとしての活動は、自身が得意とする大食い動画がメインです。倍速などを利用してほぼノーカットでアップされており、海外、特に中国からよく見られています。

木下ゆうか Yuka Kinoshita:https://www.youtube.com/user/kinoyuu0204/featured

●関根理沙
関根理沙は看護師をしながら動画を投稿している兼業YouTuberです。主な動画はメイクの仕方などを紹介した美容系や恋愛相談などで、ターゲットを女性に絞り込むことで多くの支持を獲得しています。

SekineRisa:https://www.youtube.com/user/SekineRisa

マーケティングに活かせる!人気YouTuberたちの成功の理由

最後に、人気YouTuberたちが成功している理由を事例をもとにお伝えします。

●ターゲティングの成功
例えばヒカキンは他のYouTuberとは違い、ターゲットを主に小学生以下に絞っています。低年齢層をターゲットにしているYouTuberは少ないため、市場をほぼ独占していると言っていいでしょう。
さらに、ターゲット層で流行しているものを取り入れるのが得意です。典型的な例はポケモンGOや妖怪ウォッチです。ターゲットニーズに合ったトレンドを常にチェックし動画に活用していることが視聴回数を伸ばすポイントです。

●他人が「やりたいけど、できないこと」を実現
はじめしゃちょーは投稿している動画の多くで、「誰もが一度はやりたいと思ったけど、できないこと」に積極的に挑戦しています。例えば「誰でもケンカに勝てる本を読めば本当にケンカに勝てるのか?」という投稿は200万回以上の視聴回数になっています。
一見くだらなかったり、時間的にできないことでも、実際にやってしまう点が人気のポイントです。それにより、ユーザーの「一体どうなるのだろうか?」という興味を引くことに成功しています。
また、Twitterなどを通してフォロワーからリクエストされたことを取り入れるなどしており、企画力も評価されています。

●有名人とのコラボ
有名人とコラボして自身のブランド力を高めるのは、YouTuberに限らず効果的です。例えばヒカキンは上記で挙げたエアロスミスのほか、アリアナ・グランデとコラボしてり、日本では何かと話題のテレビ番組「SMAP×SMAP」にも出演しています。
これにより、世間の人に「YouTuberはタレントではなく素人だが、決していい加減ではなく、クオリティが高い」ことや、「ヒカキン=すごい人」というイメージを植えつけることに成功しています。

●メディアブランディング
木下ゆうかは大食い女性フードファイターですが、大食い女性フードファイターといえば、ギャル曽根がいます。テレビではギャル曽根がいるので自分の居場所が見つけにくいと感じた木下は、あっさりとYouTubeに活動の場を変え、成功しました。

●アンチを上手に利用
有名になるにつれ、アンチの数も増えてきます。アンチは「嫌い」「つまらない」などといろいろなところで批判的発言を繰り返しますが、それでもYouTuberは着実に視聴回数とチャンネル登録者数を増やしています。つまり、それまで興味のなかった人までも「そんなに批判されている動画ってどんなものだろう?」と視聴し、その結果ファンになってしまうからだと考えられています。アンチさえも広告塔の役割に変えてしまう不思議な魅力がYouTuberとして成功するポイントです。

YouTuberを参考に、支持される動画作りを

「好きなことで生きていく」をコンセプトに、気の向くまま適当に動画をアップしているように見えるYouTuberですが、これだけ高い人気を集め支持され続けるのは並大抵のことではなく、今回ご紹介したようなポイントをきちんと押さえながら試行錯誤して制作しているからです。YouTuberのような視聴回数を稼ぐのは簡単なことではありませんが、マーケターの人は自社の動画マーケティングに人気YouTuberの成功例を参考にしてみてはいかがでしょうか?

Pocket