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動画コンテンツマーケティング担当者は往々にして、コンテンツテーマの案出しや社内の調整と言った業務が多く、動画制作自体に関心があっても最新の動画技術まで追求することや、実際に撮影に携わる事は少ないと思います。動画は、カメラマンが撮影するだけでは完成しないものであり、編集も必要だとは理解はしているけれど、それ以外のクリエイターが何をしているのか良くわからず、見積もりを見ても実は今ひとつ腹落ちして居ない担当者もいるのではないでしょうか。

動画マーケティングの担当者なら現場で誰がどのような仕事(役割)を担っているか知っておくことで、プロジェクト全体を把握する事ができます。動画制作には多くの役割の仕事があり、その役割を知ることで現場の流れや制作工程を知ることができます。

この知識は新しい企画を立案する上でも役に立ちます。また、新しいコンテンツ案が出てきた際に、撮影や編集等で何をどのようにすれば効率良く進めることができ、どの程度の工程や予算が必要になるかが理解できるようになります。これが実際に動画を発注するときにも役立ちます。予算が厳しい時は特にそうですが、逆に予算は潤沢にあるのに知識不足である為に、何をどのようにすれば良いかわからず、効率的に進めることができない為、時間や予算を無駄にしてしまうこともあります。

今回は、撮影、制作現場に立ち会った際等に、知っておけば役に立つクリエイターの職務内容と彼らへの質問を用意しました。クリエイターとのコミュニケーションの際にうまく使ってみて下さい。

動画制作には、制作系と技術系の仕事がある

制作系の仕事はプロデューサーやディレクターなど、映像の企画制作に携わる職種でクリエイティブなセンスや斬新なアイデアを駆使して、発注者の要望を実現させます。この種の職種の人は動画の発注者と直接コンタクトしていますので、馴染みがあると思います。

一方の技術系の仕事は編集オペレーターや音声など動画の編集や加工に携わる職種で、それぞれ専門的な技術が求められます。

制作系の職務

プロデューサー/ディレクター

プロデューサーやディレクターは、プロジェクトに従って様々な役割をこなします。プロデューサーは映像監督、編集技術者、進行係、撮影スタッフから実際のビデオ監督、ある時は雑用係にもなり得ます。プロジェクト全体を統括するこの職務の方には、細かい技術的なことではなく、全体像の理解と危機管理能力に関わる内容を質問すると良いでしょう。

■質問例

こちらが提示した企画の内容をご理解頂けましたか。それを改めて私(私の上司)に説明して頂けますか?

貴社(あなた)の弱みはなんですか。その弱みと思われるところはどの様に対処、カバーされていますか?

技術系の職務

カメラマン

ご存知カメラマンは、動画を撮影する人です。動画の全体的、創造的な構想は監督やディレクターの仕事ですが、カメラマンはそれを表現するのが仕事です。アングル、フォーカス、動き、照明を熟知し、監督の壮大な発想を形にして実現する方法を知っています。

以下のような質問によって、技術的な知識と共に、カメラマンの現場でのコミュニケーション能力について知ることが出来るのではないでしょうか。

■質問例

この被写体を撮影するときに、どのアングルから撮れば良くなるか教えてもらえますか。

監督やディレクターと意見が合わない時ってありますよね。そんな時はどのようにして監督やディレクターとコミュニケーションするよう工夫していますか?

映像編集者

映像素材を組み合わせて動画をつなぎ、テロップやイラストなどを重ね、背景音や音響効果などを加えるのが映像編集者の仕事です。編集技術や編集機器は日々進化していますので、自身のテクニックを常に最新のものに維持するスキルと同時に、要求された尺内(動画の再生時間)で良いシーンだけをピックアップし、効果的に組み合わせるセンスとロジカルな考えが要求されます。こんな質問をしてみると良いでしょう。

■質問例

今回のプロジェクトでは、編集にどれほどの時間が必要ですか。
(時間を割り出すためには、それまでに必要な要素と情報をロジカルに整理出来ていなければ、簡単に答えることが出来ません。)

最近では一番使える編集技術や編集機材にはどのようなものがありますか?

ヘアメイク

ヘアスタイリストはクライアントの要望に応えて髪を整えるのは美容師と同じですが、メディアの種類や、企画のキャラクターにあわせてアレンジすることが仕事です。ヘアメイクだけではなく、衣装などキャストの魅せ方に関わる部分を兼ねることもあります。ファッションなど流行全般にも関心が強いことは当然ですが、人と接することが基本となる仕事なので、コミュニケーション能力についても聞いてみると良いかもしれません。

■質問例

なかなか打ち解けにくいモデルさんや俳優さんと仲良くなる方法って知っています。

来年はどんなファッションが流行ると思いますか。

サウンドエディター

サウンドエディター(音響エンジニア)は音響機材を扱い、効果音や声、音楽を視聴者にしっかりと届てることができると同時に、音と動画が一体となって効果的に伝わるようにする仕事です。サウンドエディターは、マイクやそれぞれの音響の音量がどの場面においても、その動画の内容に応じてどのように視聴者に伝わるかを考え、全体を通してバランスよく調整を行います。
技術的な要素が高い仕事ですので音響に関する最新情報や音に対するこだわりについて、聞いていみると良いかもしれません。

■質問例

今回の企画ではどんな機材を使いますか。また、その機材を使う理由を教えてください。

ところで、あなたが聞いたことが無い音って、どのように表現しますか?
 (未だかつて無い効果音が必要になることもあります。この質問でエンジニアの独創性や思考回路を垣間見ることが出来るかも知れません)

まとめ

今回は映像関係の職種について見てきました。映像制作の現場では1つの作品を制作するために多くの人が携わっています。このうちの誰か1人でも欠ければ、映像作品は制作できません。立会い等でそれぞれの担当者と会った時には、コミュニケーションが必要です。それぞれの仕事に興味を持つことでより良い作品ができるはずです。今回のような簡単な質問によってコミュニケーションをとるきっかけとなり、より多くの映像制作の知識を得ることができるのでは無いでしょうか。

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