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動画制作に対する企業の取り組みは、マーケティングや営業部門だけでなく、人事部や総務部といった間接部門でも盛んに行われています。人事部や総務部はコストセンターといわれますが、優秀な人材の採用・育成などさまざまなシーンで動画を活用し、会社の成長に大きく貢献しています。
今回は、人事部や総務部が動画を制作するメリットや、お手本にしたい動画の活用事例についてご紹介します。

【目次】
1. 人事部・総務部が制作する動画の種類
2. 人事部・総務部が動画を制作するメリット
3. 人事・総務動画の主な事例
4. 人事部・総務部の動画はクオリティの高さが決め手

人事部・総務部が制作する動画の種類

人事部や総務部が制作する動画は、大きく3種類に分けられます。それぞれの動画の特徴を詳しく見てみましょう。

●採用動画

採用動画とは、就活生や中途採用の希望者向けに、会社の事業内容や歴史、現場で働く社員のインタビューや職場の様子などを紹介する動画です。多くの企業が会社説明会などで活用しています。会社の公式サイトや会社案内のパンフレットなどテキストと静止画像だけでは伝わりにくい企業の魅力をわかりやすく、短時間で伝えられるのが特徴で、入社希望者を引きつけて飽きさせない工夫が求められます。最近ではアニメーションなどを利用して、凝った演出を施す企業も登場しています。

●研修動画

研修動画とは、新人研修、管理職研修、コンプライアンス研修など、社員向けの研修時に使用される動画です。動画は視覚的に学べるため、理解しやすく、社員の興味を引きやすい点がメリットです。また、動画を視聴できる環境があれば、いつでもどこでも手軽に研修を受けられるため、講師を呼んで社員を一堂に集める必要がなく、手間や時間、コストの削減になります。

●ビジョン動画

ビジョン動画とは、経営者が思い描く企業理念や、今後の方向性、世界観などを伝えるものです。株主総会や社員総会、新入社員の入社式などで活用されるケースが一般的です。ビジョン動画を制作する企業は大手を中心にたくさんありますが、ソフトバンクが2010年に発表した「新30年ビジョン」の動画は、各方面で大きな話題となりました。

人事部・総務部が動画を制作するメリット

多くの企業で人事部や総務部が動画を制作し、社員教育などに活用しています。人事部・総務部が動画を制作するメリットをあらためてまとめてみました。

●コストパフォーマンスが高い

動画は映像と音で視覚と聴覚を直接刺激するため、テキストと静止画像だけの公式サイトやパンフレットなどより圧倒的にわかりやすく、内容が記憶に残りやすいというメリットがあります。一度で内容を理解できなかった場合は、何度も見返すことができる点も魅力です。また、全国の社員に同じ動画を共有できるので、講師による質のブレがなく、研修内容を平準化できます。

●時間と場所を選ばない

動画なら自分のデスクでも出張先でも、好きな時間にスマホやPCを見て研修を受けられます。また、研修の度に講師を呼んだり、参加する社員のスケジュールを調整したり、大きな会議室を借りたりする必要がないため、人事部・総務部社員の手間が大幅に削減できます。

●テキストやスピーチでは表現しにくいビジョン・理念を共有できる

会社のビジョンや世界観などは、テキストと画像で説明したり、社長が一生懸命スピーチしても、なかなか伝わらないものです。しかし動画なら、時にはCGやアニメを活用するなど多彩な表現方法が可能となるため、ビジョンや世界観を明確なイメージとして伝えられます。

人事・総務動画の主な事例

人事部・総務部が効果的に動画を活用している企業の事例をご紹介します。また、企業ではありませんが、コンプライアンス研修用のわかりやすい動画の事例として、厚生労働省が制作した動画を合わせてご覧ください。

●バンダイ 新卒採用ムービー(バンダイ)

バンダイに勤務する若手社員のインタビューを中心に構成された新卒採用動画です。子どもの頃のエピソード、バンダイを受けた理由、バンダイを選んだ決め手、就活時代とのギャップ、地元を離れて東京で働くこと、職種紹介、仕事の魅力、うれしかったこと、つらかったことなどが幅広く社員の口から語られます。また、社名が「萬代不易」という言葉に由来していることもわかります。締めくくりは、社員がこれからチャレンジしたいことと、就活生へのメッセージです。
プロジェクト進行は、各セクションが点で動くのではなく、企画の立ち上げ当初から互いに連携して進める体制が社内に浸透していることがうかがえます。

●Yahoo!JAPAN ビジョン動画 「UPDATE JAPAN」(Yahoo!JAPAN)

タイトル通り、Yahoo!JAPANの ビジョンである「UPDATE JAPAN」をビジュアル化した動画です。インターネット黎明期で社員が20人ほどしかいなかった時代から現在の大企業へと成長した過程と、これからYahoo!JAPANが向かう未来が、社員のインタビューを通して表現されます。日本一の検索ポータルサイトの地位を確立し、かつては「インターネットを利用するなら、とりあえずYahoo!JAPANのサイトを立ち上げる」という時代でしたが、競合が続々と登場し、ユーザーの選択肢が増えてきました。そうした状況を受け、同社自らが「UPDATEし続けなくてはならない」という認識を持っていることが伝わってきます。後半では社員がそれぞれのビジョンを「UPDATE ○○」というスタイルで提示し、視聴者に「あなたは何をUPDATEする?」と問いかけて締めくくります。

●動画で学ぶパワハラ(厚生労働省)

https://no-pawahara.mhlw.go.jp/movie/6-1

まず、社内におけるパワハラとはどのようなものなのか、講義形式で説明されます。講義の内容はテキストでも表示され、わかりやすく工夫されています。
次に、パワハラの事例がミニドラマで再現されます。終業後に上司が部下を飲みに誘い、断られると「おまえみたいなネクラは、どうせ帰って寝るだけだろ」と部下を侮辱し、その後も暴言が続きます。動画を見て、「自分の上司がまさにそうだ」「これもパワハラなのか?」とショックを受ける人がいるかもしれません。
動画はストリーミング以外に、ファイルのダウンロードにも対応しています。

人事部・総務部の動画はクオリティの高さが決め手

ビジョンの提示や社員の採用を目的としたものなど、人事部や総務部で制作する動画は、クオリティの高さがポイントです。社員はもちろん、社外の人が数多く視聴するため、低クオリティの動画を制作すると、会社の大きなイメージダウンにつながってしまいます。制作にあたっては、プロの動画制作会社を活用したほうが良いでしょう。
一度制作すれば、スマホやPCで動画を見られる環境があれば、いつでも、全国どこにいても同じ動画を視聴できるため、高いコストパフォーマンスを実現できます。まだ動画を制作していない人事部・総務部のご担当者は、動画の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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