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一定規模の組織になるとどうしてもコミュニケーションや情報共有が難しくなります。「社内のコミュニケーションに課題があると思うか」を聞いたところ、企業規模を問わず、8割近い企業が社内コミュニケーションに課題を感じている(※1)というデータもあります。この課題に直面しているのは、普段は社外向け広報担当者であったり、総務部門の担当者であったり、人事担当者などいろんな立場の方々ではないでしょうか。動画によるコミュニケーションが最近活用されていると聞いたことがあっても、どの様にして良いかイメージが沸かない方もいらっしゃると思いますので、今回はそんな方に失敗しない社内コミュニケーションのための動画制作についてまとめてみました。

みなさん実際にも感じていることかもしれませんが、「部署を超えた社員同士のコミュニケーション」では約65%、経営層と一般社員とのコミュニケーション」だと約63%と、普段一緒に働く部署や同僚以外とのコミュニケーションに課題があると言われています。(※2)

コミュニケーション不足は組織内に種々の機能障害を引き 起こし、逆に社内コミュニケーションが良好であれば、 組織が活性化し、生産性も向上するといわれています。コミュニケーションが不足すると、同僚同士や上司と部下の間柄において、だれが何をやっているかわからないという状態が慢性化します。

コンプライアンス違反や不正行為の温床になったり、仕事の幅が広がらず視野が狭まったり、ひどい場合は顧客に迷惑をかける、営業のチャンスを逃すなどの直接的な影響を受ける場合があります。

すでにイントラネットや社内向け動画の制作などの伝達手段を使って、社内の情報を発信されている方も多いと思います。今、社内コミュニケーションで動画の活用が注目されています。視聴者である社員はどのような動画コンテンツを求めているのか、そしてどんな動画が好まれていないかを知ることで、失敗しない社内動画制作のお役に立てればうれしいです。

1. 情報を分かりやすく・正確に伝えること

社内の部署や支社・営業所など拠点が多くなればなるほど全社に均一に情報を伝え、共通の知識・理解の下で行動することは困難になっていきます。人から人へと伝わる度に情報の正確さは低下し、その情報を伝える”個人”が伝達する情報の質に影響を与えることになります。動画はこれらの問題を解決しますが、より効果を高めるために視聴者の視点に立ち、「わかりやすい」「記憶に残る」という事を念頭に入れて構成を考えた方が良いでしょう。

2. 長すぎない3分程度の動画が好まれる

社内コミュニケーション用の動画では、「ちょうど良い尺」は3分で累積が過半数に達するため、3分を超えると「ちょうど良くない≒長い」と感じる人の方が多くなるそうです。(※3)ただし、3分で「長すぎる尺」と感じている人は19%と少数です。「長すぎる尺」は10分で累積が過半数に到達するため、動画尺は3分以内がベスト、長くても10分未満が適切と考えられます。

(引用:https://www.stream.co.jp/resources/blog/2017/02/23/1341/)

3. 業務に役立つ内容をメインコンテンツにする

ある調査では、社内向け動画では、もっと「業務に役立つ内容」にして欲しいという意見が多かったようです。概して一般的な内容では当事者意識が薄れ、自分事として考えられない傾向があるため、興味を持つことが難しくなります。社内用であるからこそ、自分たちの業務に直接的に関連する内容を盛り込んだ内容にすることが大切です。

その一例が、「トップメッセージ」「会社の方針や決算説明」。あまり視聴しない理由として、全体の方針は各部署との日々の業務と距離があることに加え、会社の公式ホームページに記載されている内容とあまり変わらない内容であるなどの意見も上がっています。社内にはいろんな意識レベルのメンバーがいる事を常に心がけて、メッセージを発信しましょう。

4. 情報を一つに絞る

伝えたい情報量が多過ぎる為、動画に複数のテーマを詰め込みすぎてしまい、何を伝えたいのか分からなくケースが多く見られます。長時間の動画でたくさんの情報を理解、記憶するより、明確なテーマを短時間にまとめた動画を理解、記憶することの方がより効果的な情報伝達を可能にします。メッセージを記憶に残してもらうためにも、伝える情報は多くても「7±2」とし、1動画=1テーマにすることが、スムーズな情報伝達を実現することにつながります。(「7±2」=認知心理学の分野において、人間が短期記憶として保持可能といわれる最大数と言われています。)

まとめ

対外的施策に対して、社内向けの施策はどうしても後回しになりがちです。その一方で社内コミュニケーションの大切さは、各方面でも課題として認知されています。以前は、飲みにケーションや社内運動会などで事足りていた会社もあったかもしれませんが、グローバル化やサテライトオフィス化など多様な働き方の中では、その方法も変わってきています。そこで、うまく活用したいのが、動画による社内コミュニケーションです。テキストの通達だけでは伝わらないトップからのメッセージも動画で臨場感を出すことで、もっと社内に伝わりやすくなることもあります。社内だからこそ外部に発信するものとは違い、許容範囲も広げる事が出来ると思いますので、もっと直感的に社内に伝わる動画を試してみまてはいかがでしょう。


※1「社内コミュニケーションに関する調査」結果報告(https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=153
※2「企業内コミュニケーションの実態」に関する調査(NTTレゾナント、三菱総合研究所:2006年10月)
※3 社内向け動画コンテンツ企画のヒント(https://www.stream.co.jp/resources/blog/2017/02/23/1341/

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