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動画に限らずコンテンツ担当者にとって、コンテンツのテーマやネタを探すのは苦労するものです。ユーザーが注目する、話題にする、関心を寄せるコンテンツをコンテンツ担当者は常に探しているのではないでしょうか。いくら自社メディアといえどもいつも商品やサービスに関するコンテンツばかりでは、ユーザーも飽きてしまいす。また貴社の商品やサービスにまだ関心がないユーザーにとっては、唐突に商品やサービスを紹介されてもすぐに離脱してしまいかねません。

ユーザーがちょっと面白いと思えるようなコンテンツを動画に組み込むことで、ユーザーの離脱を避け、商品やサービスに興味を持ってもうきっかけにしたいところです。そこで今回はユーザーに「あれっ!?」と思わせる錯視(オプティカル・イリュージョン)を使った動画ネタをご紹介します。

錯視(optical illusion)とは、ものを見た時の錯覚のことで、一般的には「目の錯覚」とも言われています。目で見た情報は通常脳で処理されますが、脳が受け取った画像情報と実際の画像が異なっているように見える現象が錯視です。時々SNSでも「錯視」に基づいた心理テストが話題になることがあります。錯視は脳のはたらきと関係していることが知られており、錯視の研究は、心理学や数学などさまざまな分野で進められています。そんなオプティカル・イリュージョンを自社動画のコンテンツに取り入れてみてはいかがでしょうか。

そこに座っちゃだめと言いたくなる、幾何学的な錯視


フランスのデザインスタジオIbrideが「The Hidden Chairs (隠れた椅子)」と題したコレクション。実際に設置されている椅子なのです。まずは、オプティカル・イリュージョンがどういったものかご理解ただけると思います。

アップルのテキスト・イリュージョン


「Here’s to those who have always seen things differently.」同じものなのに人の見方によって異なって見えるということを動画で見せています。見る角度によってバラバラに見えていた、または見えていなかった立体的なテキストがくっきりと浮かび上がります。次に何が出てくるのだろうとユーザーに興味をもたせる手法です。いろんなところで使われていますが、野暮ったくないのはさすがアップルのCMです。

ホンダ CR-V テレビCM


2次元の絵を立体的に見せる技法や遠近法など各種錯視の技法を見ることが出来る、イギリスのホンダが新型「CR-V」の英国市場導入に合わせて制作したテレビCMです。このCMのタグラインは「“An impossible, made possible”(不可能を可能にする)」で1.6リッターiDTEC搭載のCR-Vが、これまで不可能と思われていた高燃費を「可能」にしたことを示唆しています。ポールに激突してしまいそうな状況でも、衝突回避は「不可能」と思えますが、不可能を可能にしてします。

回転錯視


こちらは、回すと見え方が変わり、動きが広がるゾートロープ型の動画です。フランスのクリエイティブディレクター、Alexandre DUBOSC(アレクサンドラ・デュボスク)の作品です。ゾートロープとは、静止画を素早く入れ替えることで、あたかも動いているかのように見せる器具で、回転のぞき絵とも呼ばれています。この動画のケーキは、器具は使っていませんが、ケーキを回転させることで、動きを出しています。素材の作りには根気がいりますが、難しい手法では無いのでトライして見る価値はあるかもしれません。

遠近法による錯視 保険会社CM


”Forced Perspective”(強制された視点)、一般的には遠近法と呼ばれる手法です。”遠近法(Forced Perspective)”は、実際には遠くにある大きなものを、近くにある小さなもののように見せたり、あるいはその逆で、近くにある小さなものを、遠くにある大きなもののように見せたりする光学的なトリック。眼の前にある事故車両は実は……。インスタグラムでも、観光地で後方にある有名な建造物を手のひらにのせて見せる写真を投稿することが流行った馴染みのある方法です。撮り方はあまり難しくなく色んな所で使われているので、視聴者に「あれっ?!」と、思われるアイデアの出しの方が大変かもしれませんね。

1,100万回以上再生された錯視ダンス

オプティカル・イリュージョン・ダンスの代名詞と称されるロシアの大学生のダンス。左右白黒になっている衣装を着て、足を上げたり下げたり曲げたりすることにより、まるで人と人との間に首のない人間がひとり交じっているように錯覚してしまう動画です。この様に、色によって目に入りやすい色とそうではない色があり、その違いにより、錯覚して見えることがあります。素人でもこんなに簡単に出来るので、まずはこのあたりから試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

古代建築物の中、ファッションやアート、そして交通事故を減らす目的など、錯視はさまざまなところで活用されています。また、昔からテレビCMの世界でもよく使われてきた技法です。すぐに出来るものから、かなりの準備を要するものまでありますが、人を動画に注目させることが可能になります。以前のテレビCMは映像が話題にされることが主な目的でした。しかし今はネットでの情報拡散が早い時代になっています。単純に話題になる動画を作るだけではなく、その動画のメイキング動画も合わせ作成し、それを参考にユーザーが自分で撮影して、ユーザーがその動画を投稿(シェア)するところまでの一連の流れを意識しなければなりません。

オプティカル・イリュージョンと言うと難しそうに思えても、アイデア次第ではいろいろ使える技法もありますので、自社サービスや商品の紹介動画に使ってみてはいかがでしょうか。

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