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「MR動画」という言葉を聞いたことがありますか?バーチャル・テクノロジーが進化した現在、バーチャルとリアルを組み合わせる技術も日々進化しています。このバーチャルとリアルを組み合わせたものがMixed Reality、つまりMRです。
今回はMRとVR・ARの違いに加え、これから期待されるMR動画の活用例についてご紹介します。

【目次】
1. MR動画とは?VRとARとの違い
2. MR開発中!サービスを提供する企業とは?
3. 近い将来現実に?期待されるMR動画の活用例
4. ビジネスに変革のうねりをもたらすMRのすごい技術

MR動画とは?VRとARとの違い

MR動画とは一体、何でしょうか? VRやARと比較しながらお伝えします。

●MR動画について

MRとはMixed Realityの略で、「複合現実」と訳されます。CGなどの仮想世界と現実世界を組み合わせた現実を作る技術です。
MR動画は、仮想世界と現実世界の動画を上手く組み合わせることで、動画を見る人を仮想世界のみに没入させることなく、現実世界との同時並行の作業を可能にさせます。

仮想世界と現実世界が融合しているので、どちらの世界も相互に影響し合います。仮想世界と一体化して現実世界のものを動かしたり、自分自身も動くことを想定したりしているため、ある程度広い空間を必要とします。

●VR

VRとは、ご存知の「バーチャルリアリティ」で、完全な仮想世界を作り出す技術です。作り出された空間である仮想世界に入ることで、現実とは違う体験をすることができます。仮想世界だけで完結するので、現実世界をほとんど必要としません。

●AR

ARとはAugmented Realityの略で、「拡張現実」と訳されます。現実世界の一部に仮想情報を付加する技術のことです。
ARは「ポケモンGO」でも採用された技術なのでご存知の方も多いのでは。街の中を歩き回って、実際の風景にスマホをかざすと、ピカチュウなどのモンスターがスマホ画面に表示され、スマホの中でモンスターボールを投げるとゲットできます。これは現実世界を拡張したARの技術です。

MR開発中!サービスを提供する企業とは?

MR動画のサービスを開発している企業についてご紹介します。

●Magic Leap

Magic LeapはGoogleやアリババ・グループなど世界的な企業から巨額の資金を受けてMRデバイスを開発している企業です。
Webサイトは、体育館の床からクジラが飛び出してくる映像で始まります。
https://www.magicleap.com/#/home

現段階でMR動画に関する詳細については、「MRライトフィールド」という名称以外、発表されていません。仮想世界と現実世界を単に組み合わせるだけでなく、より視覚的に自然なMRを追求しているのではないかと見られています。


「この動画は合成ではない」と注意書きがあります。

●マイクロソフト「HoloLens」

HoloLensは一見、VRで使うゴーグルのように見えますが、こちらは半透明になっています。そのため、仮想世界に完全に入り込む必要はなく、現実世界を見ながら作業を同時並行で行うことができます。また、HoloLensはWindows10を搭載しているので、VRのようにスマホなどと連動させる必要はありません。さらにマイクロソフトは、HoloLensのホログラフィック技術を2017年のWindows 10アップデートによって、一般のPCでも利用できるようにすると発表しています。

近い将来現実に?期待されるMR動画の活用例

MRが一般社会に浸透するようになれば、現実をARやVRで拡張することによって、現実世界に表示されたCGを自在に操作できるようになるでしょう。
そうした技術の発展によって、さまざまな活用法やメリットが見込まれています。以下にこれから期待されるMR動画の活用例の一部をご紹介します。

●乗り物や機械の操作

乗り物や機械に触れなくても、MRを利用することで操縦室と同レベルで実際に動かしているような訓練が可能になるでしょう。飛行機などは一度飛行させるだけでも、相当なコストがかかります。そのため実機以外で訓練ができるようになると、パイロット養成のコストも下げられますし、緊急時の訓練などにも大いに役立つでしょう。

●医療分野での貢献

医療分野でもMRの活用が期待されています。MRによって、人間の骨格や臓器を立体的かつ現実に近い形で浮かび上がらせることができるので、それらを利用することで医療技術の発展や医師の養成に役立てることができるでしょう。

●リアルな疑似体験

写真や文章では伝えきれない、よりリアルな体験をすることが可能になります。
例えば、住宅なら建設前にMRによって実際とほぼ同じ建物を表示できるので、着工前に建物内を歩き回って内覧することができるようになるでしょう。

同様に、以前から行きたかった旅先を訪れる疑似体験ができたり、旅行前の下見のような疑似体験をしたりすることも可能です。

一方、NASA(米航空宇宙局)は、宇宙飛行士の訓練にMRを使っていることを発表しています。

ビジネスに変革のうねりをもたらすMRのすごい技術

MRを使えば、実際にその場にいなくても疑似体験をすることができるようになります。これからの世界では、自宅にいながらにして、ショッピングや旅行、ドライブなどさまざまなことが疑似体験できるようになるでしょう。
ネットショッピングもMRによって、店頭で購入するのと同様のやり取りができるようになるかもしれません。そうなれば、販売・購入の方法も大きく変わらざるを得ないでしょう。いち早く自社のビジネスにMRを活用して収益を上げるところはどこか?MRがこれから私たちの仕事や生活をどう変えていくのか、注目です。

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